第10話 怪鳥 ガロンガ
【場面:中尊寺 金色堂前・UFO内】
ゴンズ
「どうだ! ゾナ、動けまい?
さすがのお前も、“クロノ・ソリスト”の前では手も足も出ないな。ワハハハ!」
(効果音:カシャン/手錠をかける)
ゴンズは、ゾナの手にファイバー手錠を掛けた。
ゴンズ
「ふぅ〜手間がかかったが、これで俺たちもイオに帰還だ」
ソリスト
「リンバ、こんな奴に手こずってたのか?」
リンバ
「いや〜面目ない。お前のおかげで助かったよ」
ソリストが、乗ってきた小型UFOにゾナを連行する。
ソリスト
「この環境の悪い星とも、おさらばだな」
【効果音:ブオォォン/UFO離陸】
ゾナは身動きできない状態でシートに固定されていた。
だが――ゾナの瞳は光っていた。
ゾナ(ふふふ……俺を捕まえた?冗談だろ)
(ニヤリと笑う)
【効果音:ガガァァン!!】
突如、UFOが激しく揺れた。
ゴンズ
「なんだ!?今のは!?」
画面に映し出されたのは――
ゴンズ
「な、なんだこの化け物は!?」
ソリスト
「まさか……あれは! 土星の衛星“エンケラドス”に棲む怪鳥――ガロンガ!!」
リンバ
「なぜ地球にそんなものが……!」
ソリスト(ゾナに睨みながら)
「お前が呼んだのか!?」
ゾナ
「そうさ。俺のウルトラテレパシーで呼んだのさ」
(ゾナ、勝ち誇った笑み)
ゴンズ
「くそ! ビームで追い払え!」
【効果音:ビビビビビーー!】
ビーム砲がガロンガに命中――しかし、まるで効かない!
怪鳥ガロンガがUFOに突進!
【効果音:ドガァーーン!!】
UFOが大きく揺れたその瞬間――
【効果音:シュパァーーーン!/タイムスリップ作動】
UFOが時空の裂け目に飲み込まれる――!
【効果音:ガガガガーーン/着地】
UFOは地表を数度バウンドし、ついに墜落!
リンバ
「うぅ……タイムレコーダーが……1947年?」
ゴンズ
「ここは……アメリカ……ニューメキシコ州・ロズウェル!?」
UFOの側面に刻まれた「イオ宇宙刑務署」の文字――
間もなく、アメリカ空軍のヘリ部隊が現場を包囲する!
【ナレーション】
こうして、ゾナと捜査官たちの姿は消えた――
後に「ロズウェル事件」として歴史に刻まれることとなる。
地球政府と銀河連邦との密約、
そして、“エリア51”に囁かれる宇宙人の協力者の噂……
ゾナの物語は、まだ終わっていない――
【第1シーズン完結】
GAJYO presents|ゾナ編・第1章:完結
ご愛読、誠にありがとうございました。
【予告】
今秋、第2シーズン始動!
ゾナが脱出するのか――
新たなる脅威が地球を襲うのか――
そして明かされる、ガロンガ召喚の真の目的とは――!
【GAJYO:作】