第4話 銀河連邦の捜査官 マジリア
【場面:原宿の裏通り/パドリア星人と対峙】
(効果音:ドギュ〜ン!)
間一髪、ビームを避けるリンバとゴンズ。
ゴンズ「待て待て! 我々はイオの脱獄者・特別捜索隊の者だ!」
(バッジをかざすゴンズ)
パドリア星人「む! 地球人に化けた“ダーク兄弟”かと勘違いした。すまん!」
リンバ「アンタ、パドリア星人か? 何者だ?」
パドリア星人「私は銀河連邦の捜査官、マジリアです。」
ゴンズ「俺たち、悪人に見えたのかよ?」
リンバ「ゴンズ、お前は悪人顔だからな〜。」
(ケタケタ笑うリンバ)
ゴンズ「チッ……お前は女に化けてて得だよな〜。」
マジリア「いや〜、ほんとに申し訳ない。お詫びにコーヒーでも奢りますよ。」
リンバ「……ほぉ、コーヒー?」
【場面:コーヒーショップ内】
ゴンズは人生初のコーヒーに顔をしかめる。
ゴンズ「……まずい!」
リンバ「マジリア、この星にはもう長いのか?」
マジリア「そうですね。もう1年ほどになります。ダーク兄弟の捜索中でして。」
リンバ「その兄弟、何をやらかしたんだ?」
マジリア「“アンテイダストの霧”で相手を急激に老化させる暗黒異星人です。
パーシュ惑星全体を老人化させた罪で、銀河法により指名手配中です。」
ゴンズ「マジかよ……とんでもない奴らだな。」
マジリア「あなた達は、イオの脱獄囚を追ってるんですね?」
リンバ「そう。相手は“4Dマン”。厄介な能力者でな……」
マジリア「ふふふ、互いに苦労しますね。地球人の中に紛れるのは大変ですよ。」
(3人、苦笑)
リンバ「何か、手がかりでも?」
マジリア「確か……どこかの銀行で不思議な事件があったと聞きました。
地球の警察が捜査中のようです。」
リンバ「それ、詳しく聞かせてくれ!」
(身を乗り出すリンバとゴンズ)
【ナレーション】
マジリアは、金庫の中から紙幣が壁に埋まり、警報が鳴ったという
地球人には理解不能な“事件”の詳細を語った。
リンバ「……俺たちの探してる奴っぽいな。」
ゴンズ「よし、その現場に行ってみよう。」
リンバ「マジリア、ありがとう。あんたもダーク兄弟、早く捕まるといいな。」
マジリア「お互いに、気をつけて。」
【効果音:タイムシューター発進】
【場面:銀行近く・都市の一角】
ゴンズ「ここが例の現場か……スキャン開始。」
リンバ「……おい、4D痕跡がある!」
ゴンズ「この近くだな……!」
【場面:昼の公園】
ゾナはのんびりとベンチに座っていた。周囲では地球人が昼食をとったり、新聞を読んだり、サッカーボールを蹴ったりしていた。
ゾナ「地球人ってのは……意外と平和ボケしてるな。」
その時――
1人の若者が近づいてきて、突然、老人の姿に変わった。
ゾナ「う……何だこれは!?」
前方のベンチに、男ふたりがニヤニヤと笑いながら座っていた。
ゾナ「あいつらか……何者だ?」
【場面:ベンチの男たち】
弟「兄貴、あの男……地球人に化けた銀河連邦の捜査官っぽくないか?」
兄「……そうだな。まさか、我々を追っている者かもな。」
(効果音:フ〜ッと音を立てて霧が放たれる)
ダーク弟が“アンテイダストの霧”をゾナへ吹きかける!
ゾナ「来たか……!」
(効果音:ピィィィン!)
ゾナはすぐさま“プリズンカーテン”を張る。
兄「おおっ、防御カーテンか!」
弟「やはりあいつ……銀河連邦の関係者だ!」
【ナレーション】
“ダーク兄弟”と“4Dマン”ゾナ、交錯する異星の力――
いよいよ地球での対決の火蓋が切られる!
【次回予告】
ついに明かされるゾナの“4D能力”の正体――
パドリア星人、ダーク兄弟、捜査官たちが交錯する地球の空の下
第5話〈4Dの覚醒〉