4次元の男 ゾナ 第6話 追跡・変身・クロノソリスト

4次元の男 ゾナ

第6話 追跡・変身・クロノソリスト


【場面:公園・動物の大群に囲まれるリンバとゴンズ】

ゴンズ「レイズレザー銃で……焼き払うぞ!」

(効果音:ババババババ!/レーザーの連射音)

無数の動物が、炎と光に焼かれて崩れ落ちていく。

 

ゾナ「フフフ……そんな程度の火力で、この大軍を全滅させられると思ったか?」

(ゾナ、ニヤリと笑って捜査官に吠える)

 

ゴンズ「くそっ! リンバ、こいつはキリが無いぞ!」

リンバ「……俺が奴らの群れを抑える。お前はゾナに集中しろ!」

ゴンズ「了解!」

 

(効果音:ビシュン!/レーザー炸裂)

ゴンズがレーザーで動物をなぎ倒しながら、ゾナの元へと突進する。

 

ゴンズ「貴様を……逮捕する!!」

ゾナ「アハハ……無駄なことを!」

 

ゾナの身体が、音もなく変化する。

(効果音:シュルシュルシュル……)

ゾナ「“トランスバイオ”――擬態変身!」

 

一瞬で、ゾナは一匹のネズミへと姿を変え、他のネズミたちに紛れてしまう。

 

リンバ「くっ……これじゃ探しようが無い!」

ゴンズ「ダメだ、奴はネズミになって逃げた!」

 

リンバ「チッ……俺たちも引き上げるぞ。
このままじゃ動物に食い殺されかねん!」

 

(効果音:ブォン!/タイムシューター起動)

 

リンバとゴンズはタイムシューターでその場から脱出した。

 

【場面:タイム空間移動中】

ゴンズ「くそっ……せっかく見つけたのに、また振り出しか……」

リンバ「仕方ない。あれが4Dマンの実力……噂以上だな」

ゴンズ「どうする? これからはかなりヤバい相手になるぞ」

リンバ「……応援を頼もう」

 

【場面:惑星イオ・司令センター】

(通信音:ピピピ……)

AIニビル「要求を確認。直ちに“クロノソリスト”を送り込む。
名前は――クラッシャー・クロック。
彼なら時間を止めてでも、対象を確保できる」

リンバ「頼むぞ。とにかく手強い相手なんでな」

 

【場面:事件現場に到着したマジリア】

マジリア「……ふむ、戦いの痕跡だな」

マジリア「この匂い……間違いない。バンガード・バズーカーの残留反応。
ダーク兄弟もここに居た!」

 

【場面:通信衛星“モア2”との連絡】

(ピピピ……)

マジリア「モア2、ダーク兄弟の痕跡を追ってくれ」

モア2「犯人は北へ。地図上では“岩手県”方面に移動中」

マジリア「了解、引き続き監視を」

モア2「太陽フレアが活発化するため、しばらく通信不能になります。注意せよ」

マジリア「……フレアか。厄介だな」

 

【場面:ネズミの群れの中・ゾナ】

ゾナ「……うっ!? 急に擬態が――解けた!?」

 

ゾナの姿が、突然人間の姿に戻る。

(効果音:バチッ!/空間の揺らぎ)

 

ゾナ「何か……上空から来ている……!? あの光は……」

(空を見上げるゾナ。光の筋が彼の頭上を横切っていた)

 

【ナレーション】
ゾナの前に現れた謎の“光”の正体とは?
そして、動き出す新たな刺客“クラッシャー・クロック”――
時を止める力で、4Dマンに迫る。

 


【次回予告】

時間を操る男、クラッシャー・クロック登場!
“クロノソリスト”の力とは?
ゾナとの決戦に、ついに時間そのものが歪みはじめる――